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ネックスピーカーの音質について紹介します
ネックスピーカーはその名の通り、首から掛けて耳を塞がずに音を聞くことができるスピーカーです。
この記事ではネックスピーカーの音質について紹介します。
ネックスピーカーがどういうものかわからない方は、まずはネックスピーカーの特徴を紹介した記事を読んでみてください。

ネックスピーカーの音質の特徴

ネックスピーカーの音質はヘッドホンや設置型スピーカーと比較してどうなのかを紹介します。
ネックスピーカーの音質をヘッドホン(耳に直接音を届けるタイプ)と設置型スピーカー(空間に音を届けるタイプ)の2つの音響機材と比較して特徴を紹介します。
ヘッドホンとの比較
ヘッドホンとネックスピーカーを比較すると、ネックスピーカーのほうが耳元から少し離れています。
そのため、ヘッドホンと比較した際のネックスピーカーの音質の特徴は下記となります。
- 耳元から少し離れているため、音の広がりがあり、臨場感が高い
- 耳元から少し離れているため、音への没入感は低い
- 耳元から少し離れているため、周囲へ音が多少漏れる
設置型スピーカーとの比較
設置型スピーカーとネックスピーカを比較すると、ネックスピーカーのほうが耳元に近いです。
そのため、設置型スピーカーと比較した際のネックスピーカーの音質の特徴は下記となります。
- 耳元で音を再生するため、音の広がりがなく、臨場感が低い
- 耳元で音を再生するため、音への没入感が高い
- 耳元で音を再生するため、音が周囲へ漏れにくい
結論
ネックスピーカーは音源と耳との距離がヘッドホンと設置型スピーカーの間に位置されるため、ちょうど、両方のいいとこどりをしたスピーカーと言えるのではないでしょうか。
- 臨場感 : 設置型スピーカー > ネックスピーカー > ヘッドホン
- 没入感 : 設置型スピーカー < ネックスピーカー < ヘッドホン
- 音漏れ : 設置型スピーカー > ネックスピーカー > ヘッドホン
ネックスピーカーを選ぶ際の音質でのチェックポイント

ネックスピーカーを選ぶ際に音質でチェックすべきポイントを紹介します。
音質でチェックすべきポイントは3つあります。
- 音量
- 重低音
- 音声圧縮(コーデック)
音量は【ワット数】を確認
ネックスピーカーのスペックを確認すると、音声出力などという項目で○w(ワット)というものがあります。
ワット数が高いほど大きい音を出すことができ、低音の再現性が高くなります。
映画鑑賞や音楽鑑賞をする場合、低音域がしっかり出力されることにより臨場感が高まります。
ネックスピーカーは構造上、耳元近くにスピーカーがあるため、ワット数は5w程度で十分です。
重低音を強調し臨場感を求めるなら「パッシブラジエーター」搭載
臨場感を高めてくれるのは重低音です。
低音域においてクリアで迫力あるサウンドを楽しみたいのであれば、パッシブラジエーターを搭載したネックスピーカーがおすすめです。
パッシブラジエーターとは、スピーカーユニットから電磁気回路を取り除いたスピーカーユニットのことです。スピーカー内部の空気振動を利用してスピーカーユニットを動作させることにより、低音域の増幅・補強を行うことで迫力のある重低音を表現します。
パッシブラジエーター搭載モデルはハイエンドモデルが中心となっており、値段も多少張るかもしれません。
臨場感や立体感を感じながら映画鑑賞や音楽鑑賞をしたい方にはパッシブラジエーター搭載モデルがおすすめです。
※メーカーによってはパッシブラジエーター以外の技術で低音域の増幅・補強を行っているモデルもあります。
音声送信時の圧縮(コーデック)種類を確認
ネックスピーカーは音源から離れて聞くことを目的に作られているため、Bluetoothで接続するネックスピーカーが多いです。
Bluetoothでネックスピーカーに音声を送信する際に、そのまま送るとサイズが大きいのでデータを圧縮して送っています。
その圧縮する工程をコーデックといいます。
コーデック種類が、Bluetooth接続時のネックスピーカーの音質の良し悪しを決めています。
コーデック種類は以下の6種類あります。
Android端末は6種類すべてに対応していますが、iPhone端末は”SBC”と”AAC”だけしか対応していません。
iPhone端末を使っている方は購入を検討しているネックスピーカーのコーデック種類をしっかり確認してから購入しましょう。
ネックスピーカーのスペックでコーデック種類が記載されていない場合は、標準方式である”SBC”です。
6つのコーデック種類
- SBC:Bluetooth機器が標準で使用する音声圧縮技術で、圧縮効率や電装速度を優先した圧縮方式
- AAC:SBCに比べ圧縮率が低く高音質。iPhoneに採用されている圧縮方式
- aptX:AACより高音質でCD並の解像度。Androidの多くに採用されている圧縮方式
- aptX HD:aptXを拡張し、最大48kHz/24bitに対応した圧縮方式
- aptX LL:aptXの高音質で、低遅延の圧縮方式。LLはLow Latency/低遅延の略
- LDAC:SONYが開発した最新の圧縮方式で、96kHz/24bitのハイレゾ音源を劣化させずに転送できる
まとめ

ネックスピーカーを選ぶ際の音質でチェックすべきポイントは3つです。
この3つを考慮して音質をチェックしてみましょう。
- 音量は【ワット数】を確認
- 重低音を強調し臨場感を求めるなら「パッシブラジエーター」搭載
- 音声送信時の圧縮(コーデック)種類を確認
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